「コロナ離職」になりそうな時は退職届に「一身上の都合」と書いては絶対にダメ!
離職理由が一身上の都合だと数十万円損をする可能性がある
コロナ関連で倒産、廃業、休業やリストラが相次いでいます。
私もコロナの影響で退職した一人です。
失業給付を受ける際に必要になる離職票。
離職票には離職理由が記載されています。
そこに一身上の都合と書かれていると、自己都合退職として扱われ、失業給付を受けるまでの待期期間が長かったり、給付期間が短かったりします。
そうすると金銭的に数十万~の損失になりますので、慎重に対応する必要があります。
まだまだ増えていくであろうコロナ関連離職。
もしもコロナ関連で退職することになった場合の注意点を書いておこうと思います。
会社や店舗が撤退することになり退職しなければならなくなったら?
このような理由だと本来は会社が解雇することで、会社都合の退職となります。
そうなると自己都合より手厚い給付になるのですが、会社側は解雇を出したがりません。
理由は様々ですが、会社としての体裁や給付金を受けているため解雇者を出したくないとかあるのですが、とにかく会社としては解雇は出さない方が都合がいいです。
その為、会社や店舗がなくなって解雇しないといけない場合でも、どうにか自己都合に追い込もうとすることが多いです。私がいた会社もそうでした。
とりあえずの異動先を提示して断ったら一身上の都合として処理する。
そんな会社が多いです。ハローワークの人も言っていました。悪質ですけどね。
もしもそのような扱いをされ、離職票に「一身上の都合」と書かれている場合はハローワークに対して「事実と違う」と訴えましょう。会社所在地のハローワークとやり取りし事実確認で動いてくれます。必ずうまく行くかはわかりませんが、何もせずに泣き寝入りはダメです。本当に大損します。
退職届を書かないと行けない場合はしっかりと事実を書く。一身上の都合と書いてはいけない
退職理由が事実と違うと訴えた場合、ハローワーク側は会社に退職届を求めることがあります。そこに「一身上の都合」と書いてあったりすると、それを証拠にされてしまいます。
退職届は面倒だからといってとにかく「一身上の都合」と書く人が多いようですが、
コロナ関連で退職しないといけない状況になったのなら、きちんとそれを退職届に書いてください。
会社と揉めるのが嫌だから一身上の都合と書く人もいるらしい
辞めてしまう会社なので揉めようが何しようが関係ありません。
そもそも会社としても形式的に退職届を求めているだけで、内容でもめたり受理しないなんてありえません。
私の場合、上場企業でしたが退職届すら求められませんでした。
他の人達は自主的に書いている人もいたようですが。
そしていざハローワークを通して離職理由の確認、となった時も、こちらは会社と連絡をとったりすることはありません。
というやり取りになるので、退職者本人が何か会社と交渉しないといけない、とかは一切ないです。
会社都合と自己都合だと数十万円損をする
給付月数などの条件は私の場合なので参考にしてください。
金額は仮のたとえです。
例えば・・・
・必要な生活費20万円
・自己都合の場合待期期間3か月×20万円=60万円
・給付が3か月
・給付額が15万円×3か月=45万円
一か月の生活費を20万円とすると3か月で60万円かかります。
これが会社都合扱いだと
待期期間1か月×20万円=20万円
給付額5か月×15万円=75万円
生活費の部分で出費が2か月分違うので40万円の差額
給付期間も2か月違うので30万円の差額
合計で70万円の差額となります。
もしも最後まで給付を受け取ったと仮定するなら、トータルで70万円も違うことになるのです。
※あくまで参考です。
会社の状況が悪くても簡単に自分から辞めたりすると損をする
もしも業績が悪く、そろそろ危ないな、と思っても簡単に退職届を書いて辞めるのはオススメしません。
次の仕事が決まっているなら別ですが。
ベストは解雇されるか、会社側の事情で退職するか、が失業給付においては有利となります。