スタッフにも「経営者の視点で働いてほしい」とよく言うけどもエサがなけりゃ働けない
時給で働くだけのスタッフに経営視点を求めても無理
表題の言葉、よく聞きますよね。
私が在籍した2社とも言っていました。
先日退職した(させられた?)会社は社員と多数のアルバイトで構成されていました。
正社員100名、アルバイト500名くらい?
現場の販売員は当然ほとんどがアルバイト。
一円でも多く売るのが彼、彼女らの仕事。
管理側はお題目の様に「いちスタッフだとしても経営者だと思って~」とよく言っていました。
そんなもん無理に決まっている(笑)
時間を切り売りしているだけのスタッフにそこを求めてもしょうがない。
平社員も同じ。
決められた時間に来て決められた時間働いたら給料がもらえるんだから。
いくら成績を上げたって、時給が倍になるわけはない。
基本給が倍にはならない。
そういう意識は、経営者側が求めすぎていると思います。
求めるならそれに見合った対価を用意してから求めるべき。
管理者は経営視点で働くべき
翻って私の場合。
エリア統括という立場上、店舗やエリア全体の実績が私の評価に直結する。
だから、すべての店舗での仕事は私の仕事と思ってやっていました。
残業もたくさんしたし、当日欠勤が出て穴が開くので休日出勤もたくさんしました。
(労基署に怒られたこともあります)
しかし、それはすべて「自分の仕事なので自ら望んでやっただけ」のこと。
休みが少なくて、とか残業多くて、とか愚痴を言ったことは一度もありませんでした。
エリアの結果が私の昇給、賞与、昇進にかかってくるので当然のことです。
平社員から管理者にステップアップするまでがツライ
アルバイトはもう時給の人たちだから別として、平の正社員が一番キツイかと思います。
自分が所属する部署や店舗の成績が上がっても、自分の評価に直結し辛い。
直結しないならなぜこれをやらないといけないかが理解できない。
やらされるだけでしかない。
その結果、時給で働くアルバイトと同じ程度しかできない。
ゆえに生産性は低い。
私の様な年齢で、平社員から管理者までステップアップした経験があるなら
わかるかと思いますが、20代の若い社員に経営視点を持てといっても無理な話。
そこにエサがないのなら。
明確にゴールと対価を示した上で求めないと、若い社員の意識は変えられません。
若い平社員のうちから黙々と会社全体のことを考えながら働いて、その内周りが評価してくれてやっとステップアップする、なんて昭和、平成の考え方です。
もうその社員育成法は通じないと思います。
過去に30名前後のチーム運営と80人前後のエリア運営を経験した40代無職が思う働き方の意識問題でした(笑)